また、都心部での墓地不足などもあり、それに、お墓の維持や承継が困難になってきたことも手伝って、散骨が注目されてきたのです。
つまり、散骨には許可がいらず、これまで違法行為と思っていた人も、気軽にできるようになったことが挙げられます。
1991年に、散骨は、法の規制外という対象になったことで、実施するにあたって、特別な許可がいらなくなったのです。
散骨は、法の規制、許可から解放されたことにより、その人気は一気に高まり、脚光を浴びるようになります。
ただ、散骨をするにあたって、葬儀社などに頼らなければできないということはありません。
基本的には、遺族だけで散骨をするということは難しいことではなく、実際、個人でしている人はたくさんいます。
好きな所で、あるいは、ひっそりと厳かに散骨を済ませたいという人は多く、安く済ませたいという理由でする人も最近では増えています。
特別な許可がいらないということで、個人で散骨をする人も多く、その意思決定も火葬後で十分にできるので、とても気軽です。
散骨をする場合でも、葬儀や火葬の方法は何ら変わるわけではないので、あまり難しく考える必要はありません。
まず、散骨をするにあたっては、関係する遺族の同意を得る必要があり、近しい遺族には同意を得ておかなくてはなりません。
法的な許可は必要ないのですが、遺族に相談もせず、勝手に散骨をすると、後でトラブルに発展しかねません。
そして遺族の同意を得たら、次に散骨する場所を決めますが、それは、故人ゆかりのなどが望ましいでしょう。
美しい自然に還る、というイメージが散骨にはあるので、暗いイメージの墓地の埋葬よりも受け入れやすい感じがあります。
故人のためにも、散骨する場所というのは、じっくりと検討して、考えてあげるのが一番です。