そうした現状がある散骨なので、実際に行う場合は、慎重にやらなければなりません。
まず散骨をする場合は、遺族の同意が必要で、全ての骨をその方法でするのではなく、お墓へも一部埋葬します。
そして、海に散骨をする場合、漁業が行われている海域では控えるよう努めなければなりません。
つまり、自分の判断で勝手に散骨をしてはならず、海や山でする場合は、そこで仕事をしている人やその人の生活を十分に配慮する心構えが必要です。
山に散骨する場合には、山林林や原野などでする方法と、樹木葬という自然葬の2つがあります。
樹木葬という山の散骨は、大木の下に粉末化した遺骨を撒く方法と、粉末化しない遺骨を埋葬したところに植樹する方法に分けられます。
散骨は、山でする場合、海と同様、遺骨を粉砕して、粒状にしなければ、それを実施することはできません。
なぜ、山の散骨が海と比べて少ないかというと、埋葬、焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域でしてはならない、と法律で規定されているからです。
そうしたことから、山に散骨をする際は、その土地の所有者の承諾を得てからやらなければならないのです。
明確な法的規制がない山の散骨ですが、勝手にすることはでず、山の土地の所有者の確認は絶対必要です。
節度をしっかり守ってやらなければならないのが、散骨のルールで、その点は遵守しなければなりません。
散骨を山でする場合は、宗教的な関係でその土地の所有者から拒否されることもあるので、注意が必要です。
そんな散骨ではありますが、希望する場合は、海外の山でするということも可能です。
故人の遺骨を海や山に撒く行為が散骨になりますが、ただ単に粉末化した骨をばら撒くだけではダメです。
節度をもってするというのが散骨の基本で、葬送として、厳粛に慎重にしていかなくてはなりません。
また散骨をする場合、山でも海でも、絶対に周囲に迷惑をかけないようにしなければなりません。
