ホスピスは病院と同等

例え単独の施設であっても病院と全く同等の医療機関という事になります。
その証拠に、ホスピスでの治療費は全ての健康保険の適応対象になっていますし、生命保険の入院給付金も受け取れます。
しかし、ホスピスを病院と感じない人が多いのは、やはりその方針と雰囲気が大きく異なるからでしょう。
当たり前の事ですが、最終的な治療の目標のメインを完治に設定するのが病院。
ホスピスのように人の命を終結させるケアは、人の命を維持するケアよりずっとずっと手厚いサポートが必要だという事です。
体調を崩し、巡礼の旅を続けられなくなった人々を教会に寝泊まりさせ、神父やシスターたちがケアしていたんですね。
その献身さがホスピタリティーであり、後にホスピスどころか、ホスピタルとなって病院そのものの原型となっています。
心から心を込めて心のケアをするのがホスピスの基本なんですね。
勿論、病院のドクターだって一生懸命治療して下さっていますし、ナースだって心を込めた看護をしては下さいます。
でも、ホスピスほど手厚い精神的サポートが出来ないのは確かで、それは基本スタイルが違う訳ですから、出来なくても当たり前の事なのです。

ホスピスは病院としての位置付けをされていながらも、それがしっかりと理解されていないのは、とても残念な事ではあります。
でも、実際にホスピスを利用するかどうかを考えていらっしゃる方々には、やはり事務的な面での病院と同等の位置付けである部分を知って欲しいと思います。
そういう部分て、案外世の中に紹介されているようでされていないんですよね。
どうしてもホスピスの良さばかりが表に出て、病院での治療との違いばかりが目立ってしまっているのはどうなのかなぁって思っちゃいます。
でも、そうした事務処理面での事も、医療関連のブログやサイトにはちゃんと載っています。
なので、そういう記事を参考に、ホスピスの良さと位置付けをきちんと知っておかれるといいでしょうね。

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