ホスピスというと、日本では末期癌の人たちの終末期医療を行なう緩和ケア施設だというイメージが強いかと思われます。
しかし、ホスピスはもうすでに19世紀初頭にその原型となる施設がアイルランドで設立されているのです。
しかも、ホスピス行なう終末期医療の緩和ケアの歴史はもっと古く、中世ヨーロッパに遡るといいますから驚きです。
ホスピスは、今でこそ日本でも誰もが知っている医療施設ですが、その長くて深い歴史は案外知られていないものです。
これが今のホスピスの走りで、多くの旅人がそこで余生を送り、神の袂へと旅立って行ったのです。
その聖職者たちの献身的な看護はホスピタリティーと称され、ここから病院を意味するホスピスという単語が生まれました。
そして、現在のホスピスへと発展し、確立されて行ったという訳ですね。
それに、ホスピスと神様というのは、なんとなくいい関係というか、いいイメージがあると思うのは私だけでしょうか。
やはり人間、最後には神や仏を信じるという気持ちが大切で、それを持つ事によって穏やかな終幕を迎えられるのではないかとも個人的には考えますね。
そういう意味では、ホスピスというのは、多くの患者さんたちが、もっとも自分に忠実に過ごせる場所ではないかとも思います。
ホスピスというと、日本では医療施設というイメージもまた強いものですが、欧米では在宅医療の支援施設、そう、訪問看護や訪問診療が主流なんですね。
確かに、誰だって自宅が一番落ち着く訳で、そこで家族に囲まれて余生を送るのは理想の終幕と言えるでしょう。
しかし、日本のホスピスの最大の魅力は、ともすれば大病院より遙かに医師や看護師の数が多く、一人一人に合った手厚いケアを受けられる事です。
あくまでも自然体がモットーのホスピスでのケア、今はその選択肢も当たり前に認められるようになりました。
そうなると、今度はホスピス選びが非常に重要になって来る訳で、益々関連のブログやサイトの参考度が高まるでしょうね。